仏教界のジェンダー平等

ジェンダーに関する意識調査アンケート結果報告

曹洞宗のジェンダー平等に関するアンケート結果が公表された。僧侶の男女比97:3というものすごい偏りの中で、女性の宗議会議員・宗務庁管理職、女性の本山安居などについて、平等は賛成だが現実的にどうやって?という正直な疑問が呈されている。

まずこのようなアンケートを実施したこと、そして真摯な回答がたくさん寄せられたこと自体、画期的なことだと思う。「男女を論ずることなかれ」だけでは、不平等は決して解消されない。

アンケートにもある通り、現状が「法を嗣ぐ」ではなく「寺の跡目を継ぐ」になっていて、息子がいれば息子が(半ば仕方なく)お寺を継いでいる以上、入口からの男女比の偏りはなかなか解消されないだろう(欧米のように、坐禅会やお経の勉強会から僧侶になる道があれば女性ももっと増えるとは思うが)。

数少ない尼僧さんにロールモデルになれといって仕事を押し付けるよりも、とりあえず接客(お茶出し)メインではなくて、法臘・年齢に応じた役割を担ってもらうところからだろうか(詠讃師おすすめ!)。

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