『お別れホスピタル』を全5巻を揃えた。終末期病棟で破天荒な患者さんをお世話する看護師さんが主人公で、実話?と思うような話ばかり。
『捨てられる宗教(島田裕巳)』で、「年をとったから終活をやめる」という笑い話のような本当の話から、死がずっと先のことになってしまったことと宗教が不要になったことの関連が述べられていた。宗教はずっと死を中心に据えてきたが、定年してから死ぬまで30年も40年もあるこの現代、死の苦しみよりも老いる苦しみのほうが大きくなっている。老いることに対してどのような処方箋を提示できるかが課題である。
「明日(といっても数十年後でしょうが)は我が身」と思ってこのコミックを読むと、自分の行く末についてあれこれ考えさせられる。とりあえず言えることは、「妻を大切にしよう」です。