『肉体のジェンダーを笑うな』

山崎ナオコーラ、2020年。

「父乳」が出せるようになった父の話、ロボット技術で力仕事ができるようになった妻の話など、性差を超えたら人間関係はどうなるか。

「この線引きに収まっている人だよね」と相手を見る方が線引きせずに個人を見つめるよりも失礼にならない、と信じる人たちがいる。性別で線引きして得意不得意を定めた方が、個人の特性を見るよりも、助け合いをやりやすい、という人たちだ。(p.123)

これは性別分業者の言い分だが、何か失敗などをしたときに、性別のせいにも年齢のせいにもできないとしたら、あとはその人個人の資質の問題ということになり、それはそれで酷ではないか。だからそういうときのひとつの逃げ道として性別による分け方が通用しているのではないかと。

しかしそのような時代も終わりを告げつつあるのかもしれない。うちの子供たちはもう女言葉、男言葉を使っていない。これから性差がどんどん縮まって、人間関係・夫婦関係も変わっていくかなと思う。これを読んでいたら子供たちの赤ちゃん時代が夢に出てきて幸せな気持ちに

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