コロナ禍の盆棚経

盆棚経37軒(寺役員と新盆の方のみ)を終了。今年はお盆期間の法事が1日1件ずつと少なく、しかも本堂でお経を読んで食事なしなのでかなり捗った。

親戚同士の挨拶回りをなしにしている方も多い中、コロナを口実に挨拶回りを省略する風潮に憤っている方もいらっしゃって、迷うのが「お経を読んでからお茶を頂くか」。すぐに席を案内されれば頂く、そうでなければ退出することにしていたが、タイミングの判断にはいつも以上に気を遣う。

結果、お茶を頂いたのは37軒中26軒。ほとんどがコップなみなみの冷たいお茶で、マスクを外して一気に飲み干すようにしていたのでお腹がタプンタプン。4~5軒に1回はお寺にピットイン(トイレ休憩)していた(例年のことではある)。

今年のお盆は神社のお祭もなく、あちらから帰ってきた亡くなった方々もステイホームだったと思うので、例年以上に心を込めて回向した。「六親眷属、七世の父母、有縁無縁三界の万霊、法界の含識、万国天災戦争事故疫病殉難者諸精霊……」

ご先祖さま方、自然の風景を改めて眺めて、子孫とともに静かなお盆ならではの過ごし方ができたのではないだろうか。

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