僧侶でジャーナリストの鵜飼秀徳氏が第28回總和会全国大会で行った講演「寺院消滅時代を迎えて~人口減少時代の寺院環境~」を考える。
1.消滅の危機にあるお寺の特徴
①人口減少傾向が著しい過疎地にあり、強みがないお寺
②地方都市にある檀家400~600軒規模の比較的大規模な専業型寺院(今後、伽藍の修繕などで巨額資金が必要)
③地方に立地をする寺院で弟子が東京の大学に進学をして、その後就職してしまうケース
④早々の変化に反応しているお寺のケース(過剰に反応しすぎて巨大投資)
2.比較的安全なお寺の特徴
①檀家の数が100軒以下で手厚い兼業型寺院(主がサラリーマン)
②早い段階でやる気のある若手にお寺を譲ったケース
③都市部にあっては過剰な投資をしないお寺
④交通に便利な寺院
⑤住職の個性やお寺の環境で強みがある寺院
⑥社会との接点が常にある寺院
うちはどれに当てはまるかというと……
1.消滅の危機にあるお寺の特徴
①減少傾向は著しくないので、まだ大丈夫?
②全然当てはまらず!
③大学にポストがなかったのが幸い?
④檀家さんの声に耳を傾けていきたいところ。
2.比較的安全なお寺の特徴
①ぎり当てはまらず!
②祖父の後、若くして住職になったのを前向きに捉えたい。
③当てはまらず!
④当てはまらず!
⑤見晴らしのいい山の上にある環境は強み。ボードゲームが生きる?
⑥いろいろな役を引き受けることで接点を維持したい。