人権擁護委員の研修でやまがた性暴力被害者サポートセンター(通称べにサポ)の職員さんのお話を伺う。何年、何十年も経ってから相談にいらっしゃる方がいるという話に、想像を絶する苦しみの深さを感じた。
仏教ではこの世の全ては苦しみで、その根本原因は無知や煩悩であると説くが、他人から与えられた苦しみには、その説明が当てはまらないように思う。「忍辱」「許す」という教えも、「そんなことを自分の家族が被害にあってもいえるのか」と言われればぐうの音も出ない。
周囲が寄り添い、時間をかけて苦しみを取り除いていく(抜苦)ことが必要となってくるはずだ。