「眠育」の講演会を聴講。子どもたちをもっと早く(21時ころまでには)寝かせるべきという結論には両手を挙げて賛成なのですが、脳科学のデータを提示しつつ「宇宙のリズム」とかいったり、鬱とか自殺とか無業者の増加とかを全部睡眠不足に関連付けたりと、残念ながら納得できる根拠ではありませんでした。
大学教授でも医師でもない人が子どもを早く寝かせることを広く訴えたいならば、例えば学校で起きている困ったこととか、親としての願いとか、保育園などでの実践例など、自身の体験に基づいて話したほうが説得力があるのではないかと思います。この手の話で今まで一番インパクトがあったのは、「学習院幼稚園の園児は夜7時に就寝する」です。
その数日後、地元のものづくり関連の講演会に行きました。全くのジャンル外で興味もあまりなかったのですが、「仕事に趣味を絡める」「未来を予測する習慣」「ストライクゾーンをあえて外す」など、自分の仕事に活かしたくなるような講演でした。
お寺は非常に保守的なところと思われがちですが、実は時代に合わせて変わってきたものであり、今後もどんどん変わっていかざるを得ません。少子高齢化・過疎化が進む未来を見据え、インド哲学やボードゲームを絡めて、新しいことに挑戦していきたいと思います。
内容もさることながら、受け売りではなく自分の体験から話しており、それを単なる自慢話ではなくほかの人にも通用するように敷衍し、そして話の展開が時系列的・論理的であることも素晴らしく大変参考になりました。
この2つの講演を較べて思うのは、自身の体験、特に失敗談が大事だということ。私自身も話すときには心がけたいと思っています。