近隣の副住職さんたちにご助法頂いて、長男と長女の得度式を行いました。得度式とは僧侶の仲間入りをする儀式で、曹洞宗では10歳になると受けることができます。長男が10歳になり、大般若会の当番が回ってきたので、大般若会に先立って厳修しました。
はじめは長男だけのつもりでしたが、長女に声をかけると乗り気だったので一緒にすることに。
内容はほとんどお葬式前半と同じで、十六条の戒律を誓ってもらい、血脈を授けます。同席した寺役員さんは涙ぐんだ方もいらっしゃったようですが、私は長女が妙にニコニコしているのと、隣で見ている次女が足が痛そうにモゾモゾしているのとで笑いを堪えていました。33年前、私が得度するとき、師匠である祖父が泣いたのとは大違い。まだまだ修行が足りません。
午後からは2人の大般若会デビュー。その後の反省会では、お経本を転読するのが上手いと役員さんに褒めて頂きました。
世代交代、というにはまだまだ早いですが、自分が徐々に年老い衰えていること、露の命はいつどこで消えるか分からないことを忘れず、多少なりともお寺の将来のことを考えておきたいと思ったところです。