家事と葬儀

毎週金曜日は長女の習い事と、妻がつくばから帰ってくるので慌ただしい。布団を上げて、散らかっているものを片付けて、掃除。これを朝のうちにやっておけばいいが、外出の用事があると夕方になる。まさに時間との戦い。

今日は母が忘年会だったので、母と長女を送り、スーパーで夕食の食材を買って一旦帰宅。選択した子供たちの運動着を乾燥機にかけて(ティッシュまみれで取り除くのに時間がかかった)、長女と妻を迎えに行き、帰宅して夕食の支度。食べ終わって妻がひと仕事している間に食器を片づけ、妻が子供たちをお風呂に入れている間に掃除機がけと布団敷き。そして妻と子供たちがお休みの今、歯を磨きながらネットをしているところだ。

ふと家事と葬儀は似ているところがあると思った。家事はルーティン化しているので、始まってしまえばあまり頭を使わないが、始まるまでの段取りが重要である。限られた時間の中でどこまでできるか、どの順序でやったら早いかを考えるのは結構頭を使う。

葬儀も、始まってしまえばあまり頭を使わないが(故人の成仏を祈ることに念を集中している)、段取りには神経を使う。自宅かお寺かホールか、伴僧は何人で、自分の役目は何か、会葬者の人数はどれくらいか、弔辞弔電は何本あがるか、葬儀社のスタッフは式中にどれくらい手伝ってくれるか、こういった要素を加味して、葬儀の内容が微妙に変わるのである。そのときになってから動いたのでは変な間ができる。○○が終わったら△△、△△が終わったら□□と、先の先を読んで行動していかなくてはならない。

家事の達人は、段取りまで直感で組み立てられる人だと思う。ちゃんと考えないと行き当たりばったりになってしまうのは、まだ未熟ということだろう。精進精進。

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