駒沢大学に勤めている大学の後輩が、福島からひなしている子供やその親の勉強や生活を心配し、頻繁に山形を訪れてきている。そのたびにいろいろな人と会ってはたらきかけているが、私も一緒に会って話すことができるのがありがたい。地元にいるとかえってわからないことが多いものだ。
毎週水曜日に行われているお茶会に出るのはすでに5〜6回目で、来ている人とも顔見知りになってきた。今回は「ままカフェ」など子育てのNPO活動をされている土屋さんとお話し。米沢だけでなく長井でも学校帰りに子供たちが寄れる寺子屋的な活動ができないかを相談した。
今回は夏休みの長女・長男も連れていき、小さい子供をお世話して遊んでもらった。たくさんおやつをご馳走になったのは、私もである。
山形の学童保育は、浄土真宗の山形教務所で行われているもの。中学教育を退職後、駒沢大学で藤井君の授業を受けている森さんという方と、山形大学の教授で日本仏教を専門にしている松尾先生を途中で車に乗せて向かう。全て藤井君のアレンジである。
真宗の教務所は山形駅近くの至便なところにあり、礼拝できる60畳の本堂を備えている。ここに夏休み中の子供たちが9時から17時まで滞在し、ボランティアの人が宿題を教えたり一緒に遊んだりする。
ボランティアで来ている2人の学生に話を聞いたら、東京大学だという。東大−東北復興エイドというプロジェクトが、交通費を出して希望者を東北各地に送っており、フェイスブックでの募集を見かけて応募したそうだ。山形大学から自転車で来れるような近場に、わざわざ東京大学から来ていると聞いて、松尾先生(松尾先生も東大出身で、何年か前に特任教授も務めている)が奮起していた。
奮起している松尾先生とともに夕食を頂く。松尾先生とはメールでしかやり取りしたことがなかったが、研究のこと、お寺のこと、家族のことなどいろいろお話できてよかった。ボランティアで来ている学生はたまたまオーケストラでトロンボーンを吹いているそうで、これまた研究や進路のことを話す。
まる1日の外出となったが、今後の継続的な支援を考える上でも、また私の個人的な楽しみの上でも有意義な1日だった。