いつもホームページをご覧になっているという県内の方からメール。いつもは奥さんと遊んでいて、近隣のサークルを探しているという。しかしその差出人は見覚えがあった。先日の御詠歌の研修会に参加して下さった和尚さんである。一応、寺院名鑑で確認したが間違いない。
返事では県内のサークルを紹介すると共に、自宅ゲーム会にお誘いしてみた。いつもご覧になっているホームページの管理人が、まさか同じ宗派のお坊さんとはさぞ驚かれたことだろう。ご寺院さんなので、いつも開催している日曜は難しかったようだが、ようやく連休中の平日にいらっしゃることになった。
本堂のチャイムが鳴って出ていくと衣姿。伺うとお寺なので正装でいらっしゃったという。きちんと本堂にお参りをされ、その後奥様が入ってこられた。物陰で普段着に着替えられ、私の妻も交えてひと通りお茶を飲む。
伺うところによると、昨年結婚してから、奥様とコミュニケーションを図るためにボードゲームを始めた。ネットでたまたま『カルカソンヌ』を見つけ、奥様と連日のようにプレイ。もともと極めたくなる性分だったのだろう、タイルの構成などは全部覚えてしまい、先日行われた日本選手権の高円寺予選に出場して、何と2位(本選出場権)を獲得。奥様と実力差が開いてしまったので、今度は協力ゲームの『パンデミック』に着手。英雄級で全部の職業の組み合わせでコンプリートを目指しているという。すごい。すごすぎる。
拙著『ドイツゲームでしょう!』をプレゼントしようと思ったら、もうカバンから出てきた。横浜のボードゲームリサイクルCUBEで『ウボンゴ』を買ってきたとか、ネットで『クワークル』を入手してルールはダウンロードしたとか、始めて1年とは思えないはまりっぷり。今後予想されるボードゲームの収納問題について盛り上がる。子供坐禅会でボードゲームを活用することなど、お寺ならではの話をできたのもよかった。
お茶を飲んでから、前日からお泊りしていたボードゲーム仲間を交え6人で『グラフィティ』『ピラニアペドロ』『お邪魔者』を遊び、おやつの後に『ダイヤモンド』『パウワウ』を遊ぶ。初対面でも非常に楽しいセッションとなった。奥様も切れ者で、『ピラニアペドロ』では見事裏をかいてご主人さんを陥れている。あっという間の4時間。
また近く遊ぶことを約束してお別れ。帰ってから頂いたメールによると、帰宅後さらに『インカの黄金』を2ゲームも遊んだという。もう脱帽(といいつつ、うちでも遊んだわけだが)。
先日お参りにいらした方によれば、新潟にもボードゲームをたしなむ和尚さんがいるらしい。公然と遊びにくいことや(和尚さんの趣味としてはゴルフやパチンコよりもいいと思うが)、ドタキャンが当たり前の仕事上、遊ぶ仲間は限られてしまうが、それでも意外と多いのかもしれない。今後も、交流を深めて、いつの日か『禅道』をプレイしたい。