今日は地元の老人会の講演があって、ネタの仕込みに七夕について調べてみた。
古くは、「七夕」を「棚機(たなばた)」や棚幡と表記した。これは、そもそも七夕とはお盆行事の一環でもあり、精霊棚とその幡を安置するのが7日の夕方であることから7日の夕で「七夕」と書いて「たなばた」と発音するようになったともいう。
日本古来の豊作を祖霊に祈る祭(お盆)に、中国から伝来した女性が針仕事の上達を願う乞巧奠(きっこうでん/きこうでん)や佛教の盂蘭盆会(お盆)などが習合したものと考えられている。そもそも七夕は棚幡とも書いたが、現在でもお盆行事の一部でもあり、笹は精霊(祖先の霊)が宿る依代である。
(ウィキペディア「七夕」)
真偽はもう少し書物で調べてみるとして、もともとのお盆が7月15日なので、その8日前である七夕がお盆の行事の一部であるというのは納得できる。
笹に短冊をつけて願い事をするのは、いったい誰に願っているのだろうと思っていたが、先祖や餓鬼などの精霊ということになる。曹洞宗で、施食会(いわゆる御施餓鬼)で読む『甘露門』というお経に、「又願わくは汝等、昼夜恒常に我を擁護して我が所願を満ぜんことを」という一句がある。餓鬼たちは供養を受け成仏すると、供養してくれた人に恩返しをしてくれるのである。
長女が短冊に書いたのは「妹が食卓を荒らしませんように」、長男は「メガレンジャーになりたい」、次女は「いっぱいおはなしができますように(母代筆)」……いや精霊様、聞き届けてくださらなくてもいいです。