除雪出動ライン

国道は0cm、県道は5cm、市道は15cm以上で1日1回。
これは近くで除雪作業をしている知り合いに聞いた、除雪命令の出る積雪量ラインである。国道は圧雪状態にしないよう、雪が降っている限り除雪車が走り続ける。一方の市道は、もう今年の予算を使い切ったので最低限しか除雪できない。財政力の違いがあからさまだ。
そのため、このところ市道は道幅が狭い上にあちこちに起伏ができて、ほとんどオフロードである。保育園バスが2回、吹き溜まりから出られなくなってしまった。除雪業者によって腕の違いもあるそうだ。
県道でも、除雪で飛ばされた雪が道の両脇に積もって、車を半分くらい出さないと左右確認ができなくなっている。一方、道を走っているときに急に車が出てきても滑って止まれないから非常に危険だ。毎日ABSをガガガ、ガガガと作動させながら保育園の送り迎えをしている。
昨日は、坂道で乗用車が横転しているのを見た。運転席のある右側が下になったので、運転手は助手席のドアを開けて上から降りているところだった。スピードを出しすぎたのかもしれないが、そうでなくてもいつどんな弾みでこうなるのか分からないから恐ろしい。
お寺の境内は寺費の中で、寺役員さんにお願いして除雪していただいている。良心的な額だが、それでも毎日のように出動しているので、財政的にほかの事業を圧迫することは間違いない。5年前の大雪では、雪が消えてから外灯の修理が必要になってさらに費用がかかった。車もよく見ると、バンパーがいつの間にか歪んでいる。この修理費も安くはあるまい。
屋根の雪下ろしはさらに危険である。この冬の雪の事故による死傷者は、例年の2倍以上のペースだというが、ほとんどは屋根の雪下ろし中の事故である。高齢者がやむを得ず屋根に登ることが多い。業者に頼んでも、予約でいっぱい。先日は白鷹町のお寺の除雪作業中に、役員さんがロータリーに巻き込まれてお亡くなりになるという痛ましい事故も起きた。
家の裏は2階の屋根から軒下まで雪がつながってしまった。会う人はみな、天気予報でいつから晴れだという話ばかりしている。

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