人権相談

今日は人権擁護委員として初の相談日だった。まだまともな研修を受けておらず、法務局に着いてすぐ虎の巻を読み漁る。
結局、午前中にひとりいらっしゃっただけ。人権擁護委員はNHKの『生活笑百科』の相談員みたいなもので、法律の専門的な知識はない。なので基本的に聞き役に徹して、後は適切な専門家に振るというスタイルである。普通の市民が悩み事を真剣に聞いてあげることで、肩の荷が下りるというのが大事なところのようだ。
お昼は龍上海でからみそラーメンを食べ、午後は持ち込んだノートパソコンでずっとボードゲームのルールを翻訳していた。
家に帰ると、もう1件の人権相談。人権相談委員は、法務局や市役所だけでなく、自宅でも相談を受けることができる。今日読んだばかりの虎の巻の知識で何とか対応した。
人権相談の心得のひとつに、カウンセリング的な対応というのがある。自分の意見を述べずに共感しながらひたすら聞くということ。その上で相手が質問してきたら、自分の分かる範囲内で答え、分からない場合は専門家に取り次ぐこと。
これを心がけてみて、普段お寺では相手の話を半分しか聞かず、何でも分かったような顔をして自分の意見を述べていることがいかに多いかに気づいた。社会で人の役立つという喜びもあるが、それ以上にこの話の聞き方が仕事に役立ちそうだ。

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