住職になってこの方、税務を自力でやっているのだが、恥ずかしくなるようなミスをした。給与所得から控除を引いた額に、5%をかけて年税を計算するのだが、そこでなぜか÷5なんていう計算をしてしまったのだ。つまり税率20%。北欧諸国かよ。電卓を長男が壊して、携帯で計算したから調子が狂ったのかもしれない。
市役所に源泉徴収票を提出したときにチェックしてもらって発覚した。手書きの源泉徴収票は誰でも書けるから印鑑を押してもう一度来てくださいというので、印刷のほうが誰でも作れるでしょう、手書きは筆跡が分かるから印鑑の有無は問題にならないなどと食い下がった矢先のこと。結局出直しということになって赤面した。
すでに郵便局に振り込んで、税務署に書類を提出してしまっていたので、これから「誤納付還付申請」というものをしなければならない。小学生のような計算ミスで二度手間になるのはへこむ。
近隣のご寺院さんの多くは税理士に頼んでいる。そうすればこんな手間はかからないし、税務署の査察が入っても堂々とお見せできる帳簿を作ってもらえる。もっと年を取ったら頼むことにするかもしれない。
お寺の収入はつまるところお葬式の回数によって変動するから、年によって大きく異なる。給与もそれに従って変動しており、年末調整の仕方も変わる。前半期に源泉徴収をしすぎると還付請求の手間がかかるので、前半期は少なめに納付しておくのがコツ。昨年はそれも失敗したので、通常の還付申請もしなければならない。