お盆2日目

昨日はたっぷり寝たので充実。午前中に法事3件、午後から棚経15件ほど。
8月14日といえばかつては最も法事の多い日だった。お盆のお墓参りをした翌日、遠くの親戚が一堂に集まり、明日からは神社のお祭もある。
それが今日は3件で拍子抜け。考えてみると月曜日で、若い人は地元でも働いている人が結構多い。何人かに聞いてみるときちんとお盆休みを取る会社のほうが少ないように見えた。
農業から会社勤めという労働事情の変化に加え、「お盆休み」から「夏休み」への変化で、お盆に家にいるのはご先祖様だけという家が増えている。そんな留守がちの家に帰ってきたいものだろうか。
法事では盂蘭盆経を全員で読んだ上でお盆=盂蘭盆の起源をサンスクリット語ウランバナ(????????)音写説、中国の盆起源説、イラン語のurvan音写説に分けて説明し、いずれをとっても現在の行事には謂れがあること、そしてその意義は親孝行にあることを説いた。
どんな行事も惰性でやっていてはやがて滅びる。時々意義を確認する必要があるだろう。
棚経読みで一件、中国人のお嫁さんが留守番をしていた。「お経読ませてください」「お父さんいない、分からない」しばらく中国に帰っていたせいか日本語がいまひとつ通じていない。どしどし上がってお経を読ませていただく。
お経を読んでいる途中、子どもがしきりに「チェー是什マ?(これ何?)」とお母さんに聞いているので、終わってから中国語で話かけてみる。「什マ時候回来了?」「わからない」「我説漢語、什公時候?」「…!、昨天!」「為爺々我念了仏教経、明白了?」「明白。」「在中国也仏教??」「不是…」久しぶりに話す中国語だがどうにか会話になっている。喋っている間、子どもがいたずらをしてきた。「很可愛。」「可愛?ウルサイ」「在漢語ウルサイ是什マ?」「ホワンイン」「児子都ホワンイン」
ときどきアッチャー(ヒンディー語)とかDann(ドイツ語)とか混じりそうになって可笑しい。最初は突然の見知らぬお坊さんの来訪に顔がこわばっていた奥さんもすっかり打ち解けた。「再見!」「再見!!」
明日も法事は少ないから棚経が終わりそうだ。あと16件。

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