ヘルメット

7月1日からプネーでバイクのヘルメット着用が義務付けられた。正確に言えば数年前に法律はできていたのだが、警察の取締りが始まり罰金100ルピー(250円)が課されたのである。初日は100人以上捕まったらしい。道端には湧いて出たかのようにヘルメット屋が現れ、雨の中50メートルおきにヘルメットだけを売っている。
日本なら自分の命を守るのに当然のことで、人口300万に対し130万のバイク運転手がいるプネーで取締りを始めたのはむしろ遅すぎたのではないかと思っていた。ところが連日の新聞を見ると、反対している人がかなりいる。昨日は市長が「わが市民にはヘルメットをかぶらせない!」と先立ちとなってデモ行進まで行ったという。
反対派の理由は以下のようなものがあった。


  • 高くて買えない
  • ヘルメットの重さで首を痛め、病院にいかなくてはならなくなる
  • ヘルメットをかぶるとクラクションが聞こえなくなって危険(インドは車線を無視して追い越し放題なので日本より確かに危険ではある)
  • 道は狭いし混んでいるので、ヘルメットをかぶらなければならないほどのスピードはもとより出せない

……どれもたいした理由には思われない。警察では啓発パンフレットを配布して普及に努めるという。

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