Munnabhai M.B.B.S.(ドクター・ムンナ兄貴)

2003年。誘拐して金を巻き上げるムンバイのギャング、ムンナ兄貴(サンジャイ・ダット)の一味に村から親が訪ねてくる。医者にさせたかった親を捨てて家出したムンナ兄貴は、子分を使い病院をこしらえて医者の真似をしていたが、ヤクザであることがばれてしまう。「オレ、医者になる。」そう決心したムンナ兄貴は医大にもぐりこんだ。
医大でははじめみんなから嫌われていたが、患者に親しみをもって接し奇跡を起こす彼を見てみんなが好きになっていった。物として扱われていた患者に笑顔が見られるようになり、病院が明るくなった。ムンナ兄貴は、病院に勤める女医スマーン(グレーシー・シン)を好きになる。
しかし彼とて万能ではない。胃癌の青年ザヒールが母が来る前夜にムンナ兄貴を頼りながら死んでしまう。翌日は彼の退学を求める学長の口頭試問だったが、「オレは人の命を救えない」と言って自ら去る。さあ、ムンナ兄貴の恋は終わってしまうのか。そして病院はどうなる?
実はインドに来たばかりの頃上映していたのに見過ごしてしまっていたもの。サンジャイ・ダットが見たくなってDVDを買った。笑いあり涙ありのコメディだが、笑いも涙もありきたりでオチが途中から見えきってしまい、心を動かすほどのものではなかった。だが、病院でほかの入院患者がいるのに真夜中にダンスを始めてしまったり、キャロムを遊んだりの破天荒さはありえないと思いつつも、現代の医療に欠けているものを思い起こさせる。健康な人でも病院に行くと気分が沈んでしまうのはよくない。
医は仁術なりと。

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