Chori Chori Chupke Chupke(内緒の内緒、秘密の秘密)

2001年のヒンディー映画。サルマン・カーン、ラーニ・ムカルジー、プリーティ・ズィンターという、今にして思えば豪華キャストである。ジャケットがものすごく軽そうな感じだったので気軽に見始めたが、テーマは重くて、しかもエキサイティングな映画だった。
大富豪の息子ラージは一目で好きになったプリヤと結婚。やがてプリヤは妊娠するが、あるとき転倒して流産、しかも子宮摘出で子どもが産めない体になってしまう。だがひ孫を夢見て生きている祖父のため、ラージとプリヤは彼らに内緒で酒場の踊り子マドゥバラを1年間100万ルピーでおさえ、代理母(!)とすることにした。
3人は仕事を名目にスイスに渡り、かかりつけの医者も口裏を合わせて……最後まで秘密がばれないかハラハラドキドキ。やがて妊娠したマドゥバラは次第にラージに好意を寄せ始め……3人の関係は一体どうなるのか最後まで気が抜けない展開。代理母というテーマ自体が珍しく、最後まで引き込まれた。音楽もいい。
プリーティ・ズィンターは1998年デビューだから4年目だが、今と比べるとかなり太い。一方4才年下のラーニ・ムカルジーは今と比べると細い。あとサルマン・カーンの生え際がすでに後退し始めており、そのあたりの違いも見どころだった(何見てんだか)。
それにしてもラーニ・ムカルジーの役どころはすごいのばかり。Kuch Kuch Hota Haiではいきなり死んでるし、Saathiyaでは車にはねられ重体、Yuvaでも流産し、Hum Tumでは夫に先立たれ、Kabhi Kushi Kabhie Ghamではシャールク・カーンにふられ、Chalte Chalteでやっと結婚できたかと思えば別居。Paheliでも新婚翌日に離れ離れで、めでたしめでたしといえばBunty aur Bablyぐらいか。きっとあのハスキーボイスと抜群の演技力のため、他の女優ができないところが回ってくるのだろう。注目。

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