夕方に再びシュクラ先生の授業。今年はこれで最後となる。数えてみたら半年(賞味4ヶ月)で50回(70時間ほど)習っていた。ジャー先生は1年(賞味9ヶ月)で18回、あまりの突発キャンセルぶりに呆れて10月からもう行っていない。これがお金をもらっているか否かの差だとしたら情けない話だが、どうもそれだけではなさそうだ。2人を見ていると、精神的な余裕が違う。会議と事務仕事に忙殺され、その上膝まで痛めて蒙昧しているジャー先生と、退官して1日中学問に集中できるシュクラ先生。その差は歴然としている。
授業の後、またバスに乗ってアムルタさん家へ。アムルタさんは昨年初めてプネーに来たときにホームステイさせてもらっていた家で、今月お兄さんの結婚式を控え、できたての豪華マンションを購入した。結婚式に招待はされていたが、期日が年末あまりに遅いので家族紹介も兼ねてお祝いに伺ったのである。
少し遅れてやってきたバスはいつもより運転が荒く、娘はまた酔って吐いた。このまま引き返そうかとも思ったが、インド出発は明日である。多少臭くなった服は気にせず行ってしまうことにした。思えば私も幼少の頃、よくバスに乗って吐いたものである。日本のバスは性能が上がり、また道もよくなったためあまり酔うということはなくなったが、交通マナーなど微塵もないインドでは、急ブレーキ・急発進が絶え間なく襲ってくるのにはかなわない。
しかし吐くとお腹が空くのは当然の理屈で、アムルタさん家についてから娘はお菓子を食べ始めた。ただアムルタさんが日本語で話しかけてきても反応しない。インド人ぎらいは結局旅行中治らなかった。