郊外の高級レストラン「ラージュワダ(王宮)」日本人と会食。ラージュワダは風雲たけし城(?T氏談)のような建物の中にある中華レストランと、その前の広い庭にあるインドレストランの二本立て。
建物の2階にある中華レストランは豪華だった。広々とした店内、回転テーブル、ウーロン茶のサービス。壁には中国風の絵が飾られている。店員もネパール人なのかもしれないが東アジア系が配置されている。冷房は効きすぎかというほど。
中華料理は世界中どこにでもあるというが、なるほどその通りだと思って席に着くと、ビールの付け合せにキャベツのキムチにキュウリと唐辛子の酢漬け。しかもアジア人は我々しかいないインド人だらけの店内に、なぜか演歌が流れている。「二輪草」「舟歌」「雨の慕情」「氷雨」「娘よ」「津軽海峡冬景色」などがエンドレスで。
その演歌が妙な雰囲気を醸し出していた。演歌といえば下町の小さな居酒屋、日本酒か安い焼酎でイカでもつまむときに流れるという刷り込みがあるようで、こんなに広々とした店内ではどうしたものか。
メニューもよく見ると中華だけでなく、インドネシア、タイ、マレーシアなどさまざま。その中にポツンと「Tempura」250円が。タマネギなどの野菜だけだったが、塩をつけて食べるとなかなか美味しかった。ビールがすすむ。ついでにワインまで飲んでしまった。ぶどうジュースのようなすごい甘口。
さとうきびジュースは飲んでも大丈夫かとか、インドでダイエットをする方法とか、今年度末で日本に帰った人々の話とか、いろいろ盛り上がって3時間。値段も一人当たり1000円ぐらいといつもの5倍ぐらいになった(そのうち半分ぐらいは飲み代だが)。その辺のレストランとは桁違いである。
最後はアイスクリームでしめ。さんざん飲んでいるはずなのに汗をかくせいか酔わない。娯楽の少ないインドでは、食べるということが大きな娯楽だということがわかってきたような気がする。