ホーリー

ホーリー 今日はホーリーという春祭りの日だった。太陰暦で期日が決まるので、毎年一定ではない。こんなに暑くなって春というのもなんだが、インドの春とはこんなものかもしれない。色のついた粉をかけあって騒ぐ。北インドの都市と比べるとプネーはおとなしいもので、しかも郊外ではあまり騒がしい感じはしない。それでも2,3日前から店頭で粉と水鉄砲(粉を水で溶いた色水をかける)が売られており、K君も子供に見事やられたというので家で大人しくしていることにした。
 窓から時々騒ぎ声が聞こえてくる。見ると美容院から出てきたばかりの御婦人にビルの上からバケツで水をぶっかけているところだった。ご婦人方は怒るどころか、キャーキャー騒いで笑っている。そのうちにまた一杯水をぶっ掛けられた。
 夕方になると隣りの夫婦がアパートの下で親戚か何かと粉をかけあって騒いでいる(写真)。ただかけるだけでなく、背中に入れたり頭にまぶしつけたり、とっても楽しそうだ。この親戚はわざわざ車に乗って粉遊びをしにやってきていた。
ホーリー 私が窓から覗いているとき、ちょうど下の階の窓からお姉さんの頭に水風船が直撃! 上を見上げたお姉さんと目が合ってしまう。「ナイーナイー!」自分がするのではないことを説明するのに一苦労。でも皆ゲラゲラ笑っている。不思議な光景だ。
 それから降りていってみると、お前もするかと言わんばかりに粉を持っている。これには辞退して、写真だけ取らせてもらった。道端で見ていると手や顔を赤くしている人が通っていく。若い人だけでなく、お年寄りも色がついているからおかしい。
 暑気払いという感じであろうか、これからの暑い季節を元気に乗り切りましょうというメッセージが感じられなくもなかった。

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