昨年一時帰国する直前に自転車が盗まれてしまった。2つ鍵をしていたのだが、もうひとつがチェーンが緩かったらしく、見事に縄抜けされていた。アパートの駐車場には警備員がいることにはいるが、夜は家に帰ってしまうのでどうしようもない。となりのお姉さんはスクーターを盗まれたことがあるという。
自転車泥棒は東京でもよくあることだが、こちらでは重要な移動手段なのでなくなると結構つらい。大学まで自転車なら10分で行けるところを歩いて25分。リキシャーに乗りたくもなるというものだ。ちなみにリキシャーで行くと5分、35円くらいだが、時間帯によってはリキシャーがつかまらないこともある。
そこでインドに戻って最初にしなければならなかったのは自転車探しだった。幸いにも下の階に住んでいる電気屋のオヤジが余っている自転車を譲ってくれることになり、700ルピー(1750円)で入手。ふっかけられたような気もするが、近所づきあいもあるので仕方あるまい。
今度の自転車はマウンテンバイク系。タイヤが太くて安定感があり、でこぼこ道もへっちゃらで、パンクもしづらいようだ。ただ、これまた相当年季が入っているものなので、問題もない訳ではない。
一番大きな問題は、ブレーキが左(後輪)しか付いておらず、なかなか止まらないことだ。急ブレーキをかけるときは両足も動員しなければならない。それでも制動距離は5メートルぐらいある。とっさの場合は止まるよりもよけることを考えなければならない。
したがってスピードもあまり出せないわけだが、スピードをある程度出すとチェーンがなぜか外れるようになっている。チェーンが外れるとペダルをこいでも進まない。停まってチェーンをかけなおさなければならない。行き届いた配慮?である。
今度は盗まれないようにしっかりチェーンをかけているが、どうなることやら。