博士課程も5年目となり煮詰まってきたので兼ねてより検討していた留学の手続きを始めた。
もともとの計画では現在ウィーンにいるはずなのだが、なかなか腰を上げない出不精がたたって今にいたる。留学先はインドに変わった。
ウィーンでは文献学をみっちりとやりこむ研究方法で「できるだけ遅く読む」がモットー。結論を急ぐせっかちの私には合わないらしい。一方インドはわりと自由に思索を広げる傾向。つっこみたがりな性分の私には合うらしい。らしいらしいと言うのは、何せ行ったことがないからだ。
だがインドに行くのはなかなか容易ではない。まずVisaの件。観光・学生・研究の3種類あって一長一短ある。あっちで安心して暮らすには取得に時間がかかり、即発行ならばあちらでの生活に一抹の不安があるというジレンマ。もう時間がないから即発行の方を選ばざるをえないのだが。
それから送金。日本で振り込んで現地で受け取るにはどうしたらいいのか。あとは宿。インドも決して安くはなくなってきているという。予算と質の折り合いをどの辺でつけるのか。
ひとつひとつ解決していくほかない。目下ヒンディー語を学習中。さあ、無事インドに行くことはできるのだろうか…。