山形県高畠町で曹洞宗山形県第二宗務所による「高祖道元禅師750回大遠忌予修法要(来年に迎える道元の750回忌の前年法要)」が行われ,管内寺院は全員集合ということで,新幹線に乗る.つくばからだと,朝8時の新幹線に乗るためには6時前に出発しなければならない.5時起きで高速バスに乗り込み,バスの中で熟睡しながら東京駅.
大雨のせいで山形新幹線が昨日の夕方から運休になっていることは知っていた.しかし天気予報図では回復傾向にあったので,朝から動き出しているだろうという予想のもと,出発した.
東京駅で駅員に問い合わせると,
「1本目は運休しましたが,2本目からは動いています.低気圧は北上していますから,大丈夫でしょう」
ということで,切符を購入して新幹線ホームへ.確かに山形新幹線「山形行き」は来た.
退屈しのぎに雑誌を読みながら,いつしか寝入っていた.気がつくと福島.
「本日の山形新幹線は板谷・峠間で雨量計が規定に達したため,只今運転を見合わせております.なお,この新幹線は仙台行きに変更になります.山形方面にお越しの方は仙台から仙山線をご利用ください」
仙台から仙山線,奥羽本線で高畠にいくならば最低でも2時間はかかる.これではもう11時のリハーサルには間に合わない.すぐに会場に電話し,欠席の旨を伝えた.あちらも忙しそうで,欠席はあっさりと承認される.
さて欠席を決めたら今度は上京である.ホームにいた駅員さんに全額払い戻しができるか聞いたら,
「でぎっと思います(※出来ると思います)」
訛っていた.何となくほのぼのした気分になり,精算所で「事故」のハンコを切符に押してもらい,次のMAXやまびこ号で上京し,東京に戻ったのは12時だった.全額払い戻しをしてもらい,バスで帰宅.バス代はもちろん帰ってこない.
お金も時間もロスしたわけだが,なぜかこれが久しぶりにあてのない小旅行をしたようで,気分はそれほど悪くなかった.学割1枚を失ったのが悔しかったけれども.