今回の騒動、加藤紘一氏が山形出身ということでひいき目で見ていたが、まことに残念だった。「無理が通れば道理ひっこむ」ということなのだろうか、新聞が永田町を面白おかしくストーリー仕立てで報じているが、実際起こっていることは政治家にしか、いや政治家にすらわからないように感じられる。
内閣不信任案否決は午前3時46分だったという。そして朝8時すぎにはもう記者会見などしていた。どう見ても2,3時間しか寝ていない。政治家って人間なんだろうかと思わせる。途中で倒れれば「それだけの器じゃなかった」と言われるだけ。国を動かすということがいかに大変か。
街頭インタビューで居酒屋帰りの上機嫌が、「ほんっと、加藤さんには失望したね」なんて言っているのは全くお話にならない。政治に関心を持ち、投票行動を通じて参加していくことだけでなく、機会があれば積極的に政治について真面目にいろいろな立場の人と話を重ねることも大切だろう。
ところで、野中氏の名前が広務だというのを実は知らなかった。国会中継の名札を見て、「へぇー、内閣には広務っていう役職もあるんだなあ」と思ったのは私である。偉そうなことを言う資格は全然ないですな。