先日,アディクションの傾向があると言われたので,躍起になって調べた.(岩崎正人『嗜癖の時代―現代人を蝕む心の病い』1994集英社)
嗜癖(Addiction)は,以下のプロセスで進行する.
1.嗜癖行動は,もともと日常生活の中で個体のメリットに添う習慣の形で始まる.
2.次の行動の自動化が進む
3.その結果,個体の真の(長期的な)利益とは一致しない悪い習慣が出てくることがあり,極端な場合には習慣を維持すること自体が行動の目的になる場合もある.
はじめはちょっとした楽しみや喜びを得る行動だったのが,楽しみや喜びがなくとも無意識に行われるようになり,ついには苦しみや病気になってまでもとまらなくなってしまう.
例としては仕事依存症,アルコール依存症,摂食障害(過食症,拒食症),薬物依存,ギャンブル依存,性倒錯などが挙げられている.
インドの快楽の分類で「繰り返しによる快(aabhyaasikii-sukha)」というものがあるが,長い繰り返しの後には無感覚や苦が待っていること(繰り返しによる苦)もあるようだ.
付録の仕事依存症チェックをやってみると,私は重度の依存症だった.そういえばこのところ心にゆとりがないような気がする.(CGIによるチェックはこちら)
だいたいこんなことを調べたり,CGIを作ったりしているあたり,何らかの依存症といえる.
手遅れになる前に・・・