『お寺の奥さんうちあけ話』

臨済宗のお寺に生まれ育ち、近くの同じ臨済宗のお寺に嫁いだ奥さんのこれまでと今を書き綴った本。
大きなお寺だけにとても忙しそうだが、訪れる人・電話する人への細やかな気配りを忘れないお寺の奥さんの鏡であることが分かる。
ただ、読み物としてみると、事細かに数字(お寺の行事で出す料理の皿数とか)が挙げられている割には、その先のだから何?が見えず、「うちあけ話」というよりもただの日記という感じがした。仏教に対するこの方の信仰についてもほとんど触れられていない点もさびしい。
『寺門興隆』に連載されている「なんたって寺族の言い分」のほうがよほど面白いと思う。

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