僧侶にならない理由の1位は収入

曹洞宗「若手僧侶に関する動向調査 意識調査アンケート(安居未経験者)」についての調査結果と考察の概要」を読む。

「僧侶への興味・関心はあったが僧侶にならない」理由の1位は剃髪・修行よりも収入。確かに「学道の人は先づすべからく貧なるべし」ではあるが、最低限の生活水準というものはあるわけで、「窮すれば濫す」になってもいけない。

お寺の後を継ぐために仕事をやめたら収入は下がったとか、副(本)業収入をお寺に注ぎ込んでいるとか、寺族さんの収入で家計が成り立っているとかいう話をよく聞く(うちとか)。特に曹洞宗は小規模寺院が多く、マスコミでよく言われる「坊主丸儲け」とか「経費で贅沢」などとはかけ離れた状況である。

「お寺の息子だからなんとなく継ぐ」という時代ではもうなくなっており、本山をはじめ修行道場も修行僧の減少に直面している。自分が最後の代になる可能性も十分に想定して、お寺の未来を考えていく必要がありそうだ。

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