小学校の今と給特法

「小学校PTA会長歴任者の会」で校長先生のお話。今後の児童数、スクールバス通学の範囲拡大、葉山登山の登山ルート変更、クマ出没など、地元の関心が高い話だった。
今年度の課題とその対応も示された。

  • 誰一人取り残さない教育:「遅くまで校長室の電気がついていることもありますが、担任と作戦会議をしているからですのでどうかご理解を」
  • 若手とベテランの二極化:「教員によって力量が違うのは事実ですが、それでも何とか回していくのが管理職の役目」
  • 働き方改革:「やりがいのある仕事にすることが教員志望者を増やすことにつながります」

市が掲げるダイバーシティとインクルージョンを地で行く細やかでしなやかな対応は、長く障害児教育に携わってきた経歴からくるものだろうかと思った。

「学校から言われてするのではなく、自分のしたいことがまずあって、それに子どもを巻き込んでいく縄文太鼓の親分スタイルが持続可能なスクール・コミュニティのヒント」というのも納得。そういう楽しそうな大人が地域にいることが、主体的な学びや、郷土を愛する心にもつながる。小学生の子どもはもういませんが、私もボードゲームやお寺を通して子どもたちと関わっていきたいと思う。

その後、「教員の定額働かせ放題」と批判されている給特法(給与特別措置法)についてのフォーラムを視聴。一律+4%を+10%に増額するという改正案が上がっているが、それくらいでは焼け石に水で、残業1時間いくらと決めると同時に、学習指導要領を改訂して教職員の業務を削減していかなければ、学校の未来はないという話だった(現状ですら教員不足で「末期症状」と言われている)。

問題はお金ではなく、教職員の人権(人間らしい生活を送る権利)ということだろう。過労死ラインを超える長時間労働をしている先生方に必要なのは、給与の増額よりもまず休息。そのしわ寄せは結局子どもたちに行く。

国・教委・学校管理職のリーダーシップが求められるだけでなく、一般の人でも関心をもち、話題にすることが世論を変えていくという呼びかけに同意。法事の後のお茶のみでもよく「今どきの先生は大変だ」という話になる。

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