米沢・田沢寺で講話「身分と差別」。カースト制度の歴史から、格差社会化する日本にある身近な差別について考えた。以下、16名の参加者が順番に発表した感想で考えたこと。たいへん有意義なひとときとなった。
- 自分が思っている常識や価値観は自分の「階級」にしか通用しないものかもしれない。井の中の蛙にならないよう、日常的にいろいろな立場の人と会って対話することが大切(檀家さん家でのお茶飲みなど)。
- ダイバーシティやインクルージョンが声高に叫ばれているが、「思いやり」だけでは決して実現しない。「合理的配慮」のように、時間やお金のコストをどれくらいかけられるか、痛みを分かちあえるかという合意形成が必要(制度を変える・作るように行政や議会に働きかける)。
- 職業・結婚・子を持つことなどの自己決定は、いくつかの選択肢があって、いずれも当人にとって選択可能なものであることが前提となる。それ以外の選択肢がなければ、選んだというよりも選ばされたにすぎない(まずは貧困支援)。