山形新聞に子育てアドバイスが掲載された。子どもも大きくなり、育児で追い込まれるようなこともほとんどなくなったのは楽だが寂しくもあり。
「死ななければいい」というのはもちろん、ネグレクトを含む虐待を肯定するものではない。子供の年齢に合わせた、介入でも放任でもないほどよい距離感が「子育てに正解はない」という理由であることを承知の上で、あえてゼロベースで考えてみようという提案である。「しなければいけないこと」は本当にしなければいけないことなのか考えると、意外とそうでもなかったりする。
ワンオペ育児は精神的に追い詰められやすい。そうならないように家族が気を配るべきところだが、記事のように配偶者が単身赴任・祖父母が遠方のためにワンオペにならざるを得ないこともある。インタビューでは、子供を家事の戦力に育て上げるという話もした。普段から助かるだけでなく、もし自分が仕事で急に帰りが遅くなったり、病気で倒れたりしても何とかなる体制を築いておくのは家庭のリスクヘッジにもなる。
あと子どもが宿題をしないのは子どもの問題とはいえ、支援の方法には工夫の余地がある。「宿題しなさい」と言っただけでしないのは当たり前で、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、誉めてやらねば、人は動かじ」(山本五十六)である。「できる? 難しい?」を聞きながら最初の1,2問を親が一緒になって問いてみるとうまくいくというのが私の経験である。
なお同じページでの「育児とキャリアの両立」については「仕事だけがキャリアではない」という回答だったが、私は「うっかり離職は大きな損失」という立場。「ママ友作り」については「急いで見つける必要はない」という回答だったが、私は「ママ友より趣味友を見つけよう」という立場である。