不幸な結婚の回避と、結婚を幸せにする方法

『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください!』(maron/KADOKAWA)①
『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』(河内瞬/主婦の友社)②
『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)③

ライフデザインセミナーでは結婚や子育てについて話し、婚活サポートでは結婚したい方の後押しをしているが、結婚はハイリスクで、ときに不条理なものであり、万人に対し無条件に勧められるものではない。人権擁護委員では離婚相談がよく寄せられるが、そのときにふと「こんな結婚をしていなかったら、この方はもっと幸せな人生を送れたのではないだろうか」という思いがよぎる。お釈迦様が「愛する人をつくるな。愛する人を失うのはわざわいである。愛する人も憎む人々もいない人々には、わずらいの絆が存在しない(ダンマパダ)」と教えたことには一理も二理もある。

だからこそ、不幸な結婚を回避し、自ら結婚を幸せなものにする手立てを学ぶことが肝要である。①では「結婚前に見抜くモラハラ夫のサイン」として「プロポーズ前はプレゼント攻撃」「外食すると店員に文句つけがち」「結婚したら専業主婦にさせたがる」「会話にやたら母親が出てくる」などがあり、②では配偶者への共感とねぎらい、そして当事者意識をもった家事育児参加が夫婦仲のために勧められている。

  • 「女性は感情的になりやすい」は、一日中子供の相手をして疲れているからで、男性も同じ状況ならそうなる
  • 「子供との時間は今だけ」といっても、親がつらいのも今であることは事実。一人になれる時間を夫婦協力して作る
  • 洗濯や料理など、最適化できる家事はやりがいがある
  • 大変なときに助けてもらえなかった記憶は夫婦関係に悪影響を及ぼす
  • 夫婦喧嘩の原因は精神的な疲れで、余裕がないことが引き金
  • 奥さんに好きなタイミングで、行きたい美容室に行かせてあげられるぐらいの家事育児すらできない夫がまだいる

こんなことを知ってしまうと「結婚したくない」「結婚したいけど自分には無理」と思う人のほうが多いのではないだろうか。③では、結婚していようといまいと、一人になることの大切さを説いている。

  • 一人でいることには排除による孤独と選択的孤独があり、後者は贅沢で心地よい。例えば「孤食」は周囲に気を使わないのでストレス解消になる
  • 絆を個人より優先すると個人としての価値がどんどん下がり、結果として絆が切れてしまう。個人を大切にしあえることが絆を維持するのに必要
  • 自分の中に、自分というものがいっぱいあると考えられる人のほうが豊か。自分が足りないと、周りに人がいても寂しいと感じてしまう

今月で結婚20周年を迎えた(ヨークベニマルで買った100円スイーツでお祝い)。去年から妻が自宅で仕事をする時間が増えたが、1階と2階にいて食事の時しか顔を合わせず、休日も基本、別々なことをして過ごしている(選択的孤独)のが良好な関係のもとになっていると思う。

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