昨年暮れに帰国してから1ヶ月半ぶりに戻ってきた。日本ではお寺の行事に追われ、寒さと乾燥のせいか咳が止まらなくなる。帰国する前日に医者にかかって軽い喘息という診断。気管支拡張剤を携えてのインド行きとなった。インドはもう初夏の陽気で咳も収まりつつあるが、排気ガスもうもうで空気の悪いところには極力行かないようにしている。
前回のエアーインディア機に懲りて今回はJAL便にした。成田空港からデリーまで直行で9時間半。バンコク経由のエアーインディア機と比べると混んではいるものの、早くて快適だ。このルートはデリーで一泊し、翌日朝に国内便でプネーに向かうため、到着はやや遅れる。それでも宿で約12時間休むことができ、疲れが翌日に残らないのですぐ仕事を始めることができた。国内便が2時間も遅れるのは想定外だったが。
- エアーインディア便
成田―バンコク―デリー―ムンバイ―(乗合タクシー)―家
○安い、翌日早朝に着く ×寝る時間もなくずっと移動
- JAL便
成田―デリー(ホテル泊zzz…)―(飛行機)―プネー空港―(リキシャー)―家
○途中でゆっくり休める ×高い、着くのがやや遅れる
インドの国内線エアー・サハラでは、このところ乗客プレゼントキャンペーンが行われている。この仕組みが面白い。
- 賞品カタログを見てAコース(2000ルピー)、Bコース(1000ルピー)、Cコース(500ルピー)からひとつ選ぶ。
- ほしい賞品と賭け金額をカードに記入して提出。
- コースごとに賭け金額を多く書いた人から希望の賞品をゲットできる。
- 賭け金は実際に払わなくてはならない。ただしこれは基金を通して社会福祉に役立てられる。
Aコースの賭け金額は最低2000ルピーだが、賞品は4000〜5000ルピー相当のものが用意されている。同様にBコース1000ルピー、Cコース500ルピーについても賞品は賭け金の最低額よりずっとよいものになっている。ただしこれはあくまで最低額。賞品をゲットするにはいくらか高い額を記入しておかなければならない。最低額と賞品定価の間でどの額にするか考えどころ。もっとも、ほかの乗客の賭け金との比較で決まるのだからどうしようもないところがある。ゲーム感覚だ。
このような少々ややこしいルールをわざわざ作ってキャンペーンをやっているところを見ると、煩雑な手続きを好むインド人の性格が分かるような気がした。
プネーに戻った当日はまず大学に行って時間割を確認したり先生と個人授業の打ち合わせをしたりする。先生方は授業が始まって忙しくなっており、個人授業再開の目途はしばらく立たない模様。電気代、電話代、家賃の払い込みを済ませればまた普段の生活が始まるが、自習の時間がまた増えそうだ。何のためにインドにいるのか分からなくならないように、新しい先生を探したり、写本調査の予定を立てたりし始めている。