停電とアリ








(The Times of India 9/8)
街のたくさんの場所でダヒ・ハンディ祭(クリシュナ誕生祭の一部)が行われ、積み上げられたスピーカーから、1日中パブのようにロック音楽がかかっていた。騒音公害は特に老人、病人、妊婦、乳児の健康に悪影響を及ぼす。政府の騒音公害規制では、住居エリアで日中55デシベルまで、商業エリアで65デシベルまでとされているが、この日はナーラーヤン通りで96.2デシベルをはじめ90デシベルを超える場所が続出。警察は「全ての箇所で騒音の基準を監視するのは物理的に不可能。」主催者は「夜11時まで行う許可は取っているが、警察が言うならボリュームを下げる。」

昨夜コルカタ(カルカッタ)で行われたワールドカップ予選日本対インドは、ネットカフェで試合の行方を追っていた。マスコミでもはじめから勝敗は関心の外で、インドが何点取られるか、一矢報いることができるのかが焦点となっていた。いやむしろそれすら焦点ではなく、日本代表監督として来ていたジーコが「伝説のブラジル人」として注目を浴びていたようだった。
インドらしいと思ったのは休憩時間の停電。後半開始が30分遅れることになったが、45分以上遅れたら無効試合になるところだったという。今インドは雨季が終わリつつある時期で気候が不安定だ。停電はスコールの後に起こりやすい。ネットカフェでメールを書いていたときに停電になり途中まで書いた内容が全てパーになったことは先日書いたとおり。インドに工場を出している日本企業も停電には泣かされているという。そりゃ、機械が途中で止まるたび不良品ができるわけだからなあ。
さて今日は駅まで外出してみたが、特に変わったことはなし。インドのサッカーは実は弱いわけではなく、東南アジアや隣国のパキスタン、バングラデッシュ、スリランカとなら結構の勝率を挙げているのだが、国民の盛り上がりはクリケットに遠く及ばない。日本人だ、昨日の憂さ晴らしをしてやろうなどという輩はいなかった。
ところで重慶のサポーターよりもたちが悪いのは、このごろ家中にいるアリ。体調3ミリほどの小さいもので、噛んだりはしないのだがどこからともなく大量にやってくる。引っ越してすぐ、厳重に結んでおいた砂糖の袋に入られ、砂糖を捨てる羽目になった。家の中で卵を運んで行進しており、掃いても掃いても出てくる。
不動産屋に助けを求めると、アリ殺しパウダー「チャマトカール(奇跡)」(12円)を教えてくれた。薬局に売っている。「この粉は決して直接触らないように。もし触ってしまったらすぐ手を洗って」と警告されたその粉は確かに強力。アリが通っているところにパラパラと撒くと……アリが次々と縮れて死んでいく! いったい何なんだろうこれは。日本だったら認可が下りそうにないが……。
しかしこれだけの毒なのでどこにでも撒くわけにはいかない。特にいつも勉強している部屋では、吸い込むのを恐れて撒かないでいる。すると当然、アリはどこからともなくやって来る。今一番困っているのは、ノートブックのパソコンにアリが出入りしていること。キーボードの隙間からちらほら、SDカード挿入口から出たり入ったり。ぷっと息を吹きかけて飛ばすようにしているが、きりがない。第一気になってしかたない。
もう保証期間も過ぎているこの時期、アリがもとでパソコンが壊れたらイヤだな。

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