お布施は信頼関係

先日の人権擁護委員会の研修でお話をお聞きした樋口愛子さん(不登校・引きこもり支援)のお話。子ども食堂は「施し」として単に食事を提供するだけではなく、孤立しがちな家族との信頼関係を作り、親の会や行政などとつなぐ場であるという。

「施し」といえば布施。先日の法話の会でこの話を取り上げ、布施をお互いの信頼関係を築き、維持していくものという観点で考えてみた。ものと教えを通して心を開くことで良好な人間関係が作られ、幸せになれるという道筋。欲張らず、多寡を問わず、見返りを求めないことが仏教では推奨されている。

お坊さんは頂くほうが多い割に差し上げる機会が少なくなりがちで(だから利益誘導と言われそうで布施の話をしづらい)、それは信頼関係を作り維持する機会を逃しているともいえる。アンテナを張り巡らせて虎視眈々とうかがっている。

♪~明日のわたしはそれほど変われないとしても 一歩ずつ 与えられる人から与える人へかわってゆけたなら(福山雅治)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。