小正月のだんご飾りは何日まで?

お寺さんの集まりで、小正月に飾ったダンゴの木はいつ下げるのかという質問が出て、20日だという話になった。二十日正月といって、これをもって正月の祝い納めとするようだ。

そこで思い出して、柳田國男の『先祖の話』を読み直す。一連の正月行事が、お盆行事との類似点が多く、仏教が入る以前から、年に2回、先祖を迎える行事として行われていたものが、方や正月、方やお盆になったという説である。正月の十六日を、先祖正月・仏の正月・後生始めと呼んで、お墓参りをする地域もあるという。

「ことに暦の頒布せられず、また読む人も少なかった農村の間では、以前は正月もやはり盆と丸半年を隔てた、春の初めの月の満月の宵であったことを考えると、この類似には一定の計画があったことを推測せずにはいられない。」

お盆は本来7月15日の行事で、20日(二十日盆)にお供え物を下げるといわれている。ここから半年隔てた小正月も、20日にお供え物を下げるのは納得がいく。思えばあのダンゴの木は、神様ではなくご先祖様にお供えしているのかもしれない。

地味なお盆飾りと比べると、ダンゴの木は綺麗なのでわずか5日で下げるのはもったいない気もする。そんなこともあり、うちでは2月どころか、3月まで飾っているときもある。

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