自殺防止

今日は市の地域自殺予防対策研修会というのに参加してきた。自殺のサインに気づき、適切な対応を図る「ゲートキーパー」を市では増やそうとしており、民生委員や公民館役員、人権擁護委員などに声がかかったところである。

自殺率が高いのは東北の日本海側と覚えていたが、昨年は1位が山梨(30.5)、2位が岩手(28.6)、3位が新潟(28.1)、4位が秋田(27.9)、5位が島根(27.3)とばらけている。山形は24.9と比較的低い方だが(全国平均は21.4)、市町村別に見ると長井は38.2と高く(県内13市で最高)、対策に取り組む必要が出ている(数字は10万人あたり年間自殺者数)。

今回の研修では、相談に来た方にどのようなアドバイスをするかという話から始まり、広くおすすめできるリラックス法として「調息」も取り上げられた。「調息」は坐禅の基本。住職という立場から支援できることもありそうだと思った。

実際、私が住職になってから自死された方をもう何人も見送り、そのたびに無力感を感じていたので(ご遺族にかける言葉が本当に見当たらないのである)、このような研修が行われることはたいへんありがたい。今後も継続して研修が開催されることを望む。

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