今日は長男の一日入学だった。用意するものや集金の説明を受けた後で、PTAの役員決め。
2年前、地元の保育園の父母の会副会長になったとき、来年は会長で、再来年はPTAの1年部会長となるのが恒例だと聞かされていた。小学校へはほかの保育園からも入ってくるが、ごく少数しかいない。少数派を蔑ろにしている気もするが、地元の保育園の役員がそのまま持ち上がるほうが話が早い。
座長に選ばれると、立候補の有無を確認し、当然誰もいなかったので「恒例ですと私が部会長ということになるようですが、それでよろしいでしょうか?」と尋ねる。拍手で承認。
ここまでの流れは予想していたので、教頭先生に予めお願いしておいたトランプを取り出した。そして、1学年の役員は10名必要なこと、6年で60名になること、この学年は31名なので、1人平均で2回は必ず当たることを先に説明。その上で、15分という短時間で決めるためくじ引きにさせてもらった。
予め教頭先生と相談して、くじ引きにしても家庭の事情なども考えたほうがよいでしょうということだったので、家庭の事情でできない人、きょうだいのPTA・保育園役員が決まっている人には挙手して頂き、それ以外の人にトランプを配った。2スートとジョーカーで27枚用意したうち、5枚を抜いて22枚。
立候補は受け付けないんですか?という質問が出た。「1年生のうちに立候補して役をしておけば、高学年になってから部長・会長をしなくて済む」というのは兄・姉が小学校に入れば知っていることである。しかしそのようなことを知っているくらいPTAに詳しい人こそ、高学年のとき役員をやってほしい。何も分からない人ばかり高学年で残ってしまわないほうがよいと説明して納得してもらった。
配り残りがないことを確認して、残りの2スートから引く。ダイヤの8ならハートの8、スペードのQならクラブのQが当選。まず副部会長は私が引き、たまたま同級生(の奥さん)を引き当てた。残り8名の役員は副部会長に引いてもらう。当たった人は苦笑いしながら前に出てきた。私が知っている人もいれば知らない人もいる。
私がくじ引きにした狙いは、時間短縮、人材配分のほかに、仲良しグループの解消も密かにあった。「○○さんと一緒ならやる」という意見がよくある。私も保育園の役員決めのときは、つい知っている人に頼んでしまった。そのほうが頼みやすいし、活動しやすいのは確かだが、反面どうしても仲良しグループで固まってしまう。そのグループに入っていない人は情報も回らず、子供ともども孤立化する心配もある。田舎では、情報格差が生活格差につながりやすい。それをいかにしてシャッフルし、いろんな人が意思決定の場面に参加するか。PTAだけでなく地域でもお寺でも、同じ問題意識をもっている。
大事な人事をゲーム仕立てで決めることや、仲良しグループが分断されそうなことへの抵抗感もあるかなと思った。でも幸いほかの保護者の受けはよかったようで、来年もくじ引きにしましょうなどと言われた。私より若い人が多いので、心配したような抵抗感は少ないのかもしれない。
勝負はこれから。もともと知り合いでない人が集まっているので、1年後にはみんな友達になるよう、連絡を密にしていきたい。