ガソリンがない

山形は震度4で何も倒れたり落ちたりせず、水道もガスも使えて、27時間の停電だけで済んだが、週明けになってガソリンがない。
「スタンド前に車の列が続いている」「米沢まで行ったが10リットルしかつめられなかった」(ガソリンを「つめる」って方言?)などという話を耳にしていたので、ガソリンスタンドに勤める友人に真偽を尋ねたところ、県内はもうほとんどなくて、入荷も未定になっているという。
土日休んでいた近所のガソリンスタンドが、100台限定で10リットルずつ給油できるという情報を入手。そして40km離れた小国町に行けば満タンにできるとのこと。すでに給油ランプが点灯していたので、今朝は7時から近所のガソリンスタンドに行ってきた。
10台目くらいだったので、田舎だから少ないのかなと思っていると、店の前にいる人から今日は閉店だという話が聞こえてきた。確かに看板には手書きで臨時休業と書いてあるが、それは車を並ばせないようにするための方便だという人もいてはっきりしない。しばらく待っているうちに、今朝の会議で、緊急車両への旧油分を残すため、一般販売をやめたらしいことが分かってきた。
仕方なく諦めて帰る。エンジン音が妙に軽いところを見ると、ガス欠寸前なのだろう。車庫にしまっておいたが、次に車を出せるのはいつになることやら。車で保育園に送迎している次女はこれで自宅待機決定。保育園に連絡したら、灯油が少なくて保育園もお休みになるかもしれないという。
しばらく考えて思いついたのが自転車。これなら買い物にも行ける。しかし家の電動自転車はもう何年も乗っておらず、雪に埋もれた小屋の中から引きずりだしてこなければならなかった。タイヤに空気を詰めて、充電器を探し出して充電したところ、すいすい走るようになった。でも今度は雪。
少しずつ入ってきたようだが、ガソリン不足がこのまま続けば、あらゆるところに影響が出てくるだろう。長男の保育園バスは動いていたが、給油できなくなれば各自の送迎となる。うちは歩いてもいけないことはないが、先生方だって車通勤である。学校も同じ。歩いて登校しても、先生方が来られなければ授業ができない。祖母のデイサービスも、お店も会社もそうだ。
ガソリンがなくても自宅にいる分には支障はないので、太平洋側の東北各県と比べれば、不便さの度合いは比べるべくもない。ほとんど被災しなかったといっていい山形県でもこの有り様なのだから、震災のものすごさを改めて思い知らされる。

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