参考文献の書き方(出版社が先か、発表年が先かとか)を忘れて、他人の論文を見たりしていた。もうリハビリだこれは。
とはいえ、始めると段々勢いがついてくる。読解力は鈍っているのかもしれないが、サンスクリット語の文章もどうにかこうにか読める(論理学関係限定だが)。
六主張論議は、立論と反論のあとに、再反論を失敗することで始まる。再反論を失敗すると、過失が立論にも遡及する。このことから、立論はそれ自体ではまだ成立したとはいえず、正しい再反論を待たなければならない。これは、ニヤーヤ学派の反駁がない限り正しいという原則(anyathaakhyaati)に則っており、レトリックで言われる「主張は反論によって鍛えられる」にも通じる。本論からは外れるが、興味深い箇所だ。
ウダヤナという11世紀の哲学者がメインだが、その前にジャヤンタバッタという10世紀の哲学者の著書に興味深い著述を見つけた。それ以前の学者とウダヤナとの橋渡しになるような記述である。明日、これについてまとめて、いよいよウダヤナの部分に取り掛かる。
気がつくとパソコンのわきに本が10冊くらい積み重なっている。崩れる前に片付けよう。