……って週末に学会があるので今頃起動した次第。先週までに完成させたかったが、ボードゲームの和訳2本を抱えて全く着手できなかった。木曜まで4日で完成させないといけない。
学会の発表テーマは『六主張論議と審判・会衆の役割』。インド議論学で不毛な議論として出される六主張論議が、どうして「6」なのかという話。
今日はひとまず六主張論議とは何かというところから。梶山先生と石飛先生の和訳を参照したが、結局サンスクリット原文から訳した。定式化してみるとこんな感じか。
(1)A:XはPだからQである。何であれ、PであるものはQである。Yのように。
(2)B:PだからといってQとは限らない。確かにYのようにQのものもあるが、ZのようにQでないものもある。したがってXも、QかQでないかは確定できない。
(3)A:「XはPだからQではない」という主張でも、PかつQのものも、PかつQでないものもあるので確定できない。
(3’)(A:XがQではない理由が知覚されず存在しないので、PならばQである。」)
(4)B:(3)からXはQであると言えるならば、同じくXはQではないとも言える。
(5)A:(2)から、XはQでないと言えないことになるので他説追認である。
(6)B:(3)から、XはQであると言えないことになるので他説追認である。
本論部分は、インドで作っておいた和訳をもとに進める。明日は先行研究のまとめかな。
聴講は金曜日午前の第5部会(ダルマキールティ)が面白そうだが、間に合うかどうかは微妙。午後からは第4部会(唯識)あたりが聴きどころか。私が発表する土曜午前の第1部会(バラモン哲学)では知り合いが特に多い。午後はパネルディスカッションで仏教用語の現代語訳を聴講したい。
学会に出るのは何年ぶりだろうか。知り合いばかりで、関西勢があまりいないが、それでも久々なので緊張する。