お寺めぐり

檀家さんが訪れてすぐ法事。3人の年回忌が当たっているが、お布施は1人5000円しか出せない、法事をしてくれるかという申し出に、そんなことは聞かないで下さい、供養は住職の務めです、お布施の額とは関係ありませんということを申し上げると檀家さんはちょっと涙ぐまれた。
近くのお寺さんで、1人1万円、3人なら3万円、それより少なければ供養しないと公言する和尚の話を聞いたらしい。「それは、ケチったらお布施の意味がないという意味だと思いますよ」とフォロー。どういう意図で仰ったのか分からないが、お寺は商売かと取られかねない発言だ(今どきそんな商売は成り立たないわけだが)。
法事が終わって、御詠歌の講習。南こうせつの新曲を練習した。3番の歌詞「幼い頃に抱かれた ぬくもり今も忘れない この世で受けた幸せを そっとあなたに捧げましょう」は、しばらく会っていない息子を抱っこしたときの暖かさを思い出すせいかいつも胸が詰まる。そういえば別れてからもう1週間になる。
午後からは兼務寺院をしているお寺の役員研修。役員のリクエストによって、私が住職になって初めて行ったものだ。4件のお寺を巡り、参拝して住職の話を聞く。一応会費の中から3000円ずつ置いてきたが、どのお寺でもお茶を用意して待っており、暖かい歓待だった。
どの住職のお話も面白かったが、一番は私の師匠の稲川淳二もびっくりオカルト話。人形供養というのがあるが、いつの間にか場所を移っていたり、髪が伸びたりすることがあるんですと真顔でお仰る。特に魔女の宅急便のジジ人形が一番曲者らしい。でかいトトロも置いてあった。これらが夜の本堂をぴょんぴょん飛び跳ねる姿を想像してちょっと笑えた。
研修から帰ってお寺で反省会。一昨日飲んだばかりだったせいか、あまり酔わなかった。今日の面白かった話や境内の整備の話など。

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