解制円鏡調印式

晋山結制式から、100日間の修行を無事終えられたことを関係者が確認し、「円鏡」という書類に印鑑を押す。

「円鏡」には、修行に参加してくださった和尚さんたちのお名前が記されており、特殊な畳み方で紙の中にしまう。畳み方・しまい方は、お葬式のときに作る「血脈」と同じだが、最近適当になっているような気がしたので、23年前に善寳寺安居中に作った下書きを取り出して復習した。当時の懐かしいお名前がずらり。

当時のことはよく覚えていないが、見本には細かい寸法が0.1mm単位で記載されており、この通りに障子紙を切って作成したところ、ちょうど真ん中の円が折り目にぴたりと収まるようになっていた。本来は「維那」というお役目の和尚さんが作成することになっているが、当時の私は「書記」。23年後に役立つ貴重な経験をさせて頂いたと思う。

調印式は五役と首座の和尚さんたちを招いて本尊上供の後、そのまま南面して順番に押印。前日は2回目のワクチン接種だったため朝からだるく、この写真の時点で意識は朦朧としていた。気が抜けてしまったのか、調印式が終わったらだんだん熱が出てきて午後はダウン(翌朝には平熱)。

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