『初期仏教――ブッダの思想をたどる』
著・馬場紀寿/岩波新書(2018年) 著者は大学の後輩。最新の研究状況を踏まえつつも、「贈与」や「自律」というような生きた言葉で仏教の本質的部分を描き出している。 まえがきで仏典の読み方として現代的読解、伝統的読解、歴史 …
著・馬場紀寿/岩波新書(2018年) 著者は大学の後輩。最新の研究状況を踏まえつつも、「贈与」や「自律」というような生きた言葉で仏教の本質的部分を描き出している。 まえがきで仏典の読み方として現代的読解、伝統的読解、歴史 …
人権擁護委員研修で講師だった方が編著者。 東京大学で、毎回さまざまな障がい者やその関係者を招いて行われたゼミの様子と、参加した東大生の感想が綴られている。 人工呼吸器がないと生きられないALS(筋萎縮性側索硬化症)、文字 …
初期経典ですらお釈迦様が語ったものか、弟子が付け加えたものか定かではないのだから、仏教はその時代その時代を生きて衆生の悩み苦しみを取り除いてきた諸々の仏祖の教えと理解して、現代には現代の「ブッダ」がいてもよいという。「吾 …
作者は東大印哲で年上の後輩。チェンナイで日本語教師をしている経験から書かれているようで、作中の出来事とファンタジーの曖昧な境界が、著者自身と本作の主人公の曖昧な境界とリンクしていて、読んでいるうちに主人公の体験なのか想像 …
「太初において、これは有のみであった。唯一の存在で第二のものは存在しなかった」「変容は、言葉による把捉であり、名づけである」(『チャーンドゥーギヤ・ウパニシャッド』)」に始まるインド哲学の存在論を系統立てて概説。「世界は …