『〈業〉とは何か』
平岡聡『〈業〉とは何か』読了。現在の困窮を前世の結果であると説いて差別を助長する「悪しき業論」に対する反省から、業ということ自体説くことを避ける風潮が現代の仏教界にはありますが、ブッダが自らを業論者といっている以上、避け …
平岡聡『〈業〉とは何か』読了。現在の困窮を前世の結果であると説いて差別を助長する「悪しき業論」に対する反省から、業ということ自体説くことを避ける風潮が現代の仏教界にはありますが、ブッダが自らを業論者といっている以上、避け …
短い本ですが、『偽善のすすめ』『「昔はよかった」病』からの流れで読むと含蓄があります。 日本人の道徳心は決して荒廃していない、むしろ現代ほど強い時代はこれまでなかったという見解をもとに、道徳の副読本に「なぜ?」を問いかけ …
著者は『高学歴ワーキングプア』の方で、どちらも身につまされます。 寺院関係者には結構知られた話が多く、またレポートと仏教豆知識が混在していて、『寺院消滅』(日経BP社)ほどのインパクトはありませんが、廃寺になった福岡のお …
仏滅後500年後に新興した大乗仏教が、どのような意図があって生まれ、どのようにして自らを権威づけていったかを丁寧に読み解いていきます。死後神格化されていったブッダを、「誰でも仏になれる」という主張のもとで再び開かれた存在 …
竹倉史人『輪廻転生』(講談社現代新書)読了。生まれ変わりの思想を「再生型」(同族内の生まれ変わり)「輪廻型」(繰り返される生まれ変わり)「リインカネーション型」(霊魂の進化)に分け、世界中の事例を分析します。 西アフリカ …