『ヒトの本性 なぜ殺し、なぜ助け合うのか』

著・川合伸幸。 比較認知科学の知見から、ヒトのヒトに対する攻撃性と、共感し援助する性質という矛盾を解明する。後者の理由としては攻撃性の高い個体が社会から放逐され、穏やかな人のみ子孫を残せたという「自己家畜化仮説」と、暴力 …

『なぜ共働きも専業もしんどいのか』

子育てを家族の内外にシェアできない苦しさを、インタビューを通して明らかにしていく。 父親の育児に対する親・病院・学校での無理解(「お弁当を作ってくれたママにお手紙を書こう」) 「主婦論争」に垣間見える主婦の仕事に対する評 …

『高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか?』

執筆は博士課程を出て大学非常勤講師やフリーライターをしている女性の方々。 性の院生や非常勤講師が結婚に踏み切るのは、収入よりも社会的承認が動機で、そこには性別役割分業規範が見え隠れしている(p.79) 研究者採用の優先順 …

『ヒトは「いじめ」をやめられない』『シャーデンフロイデ』『キレる!』

著・中野信子(脳科学者)。ショッキングなタイトルが並ぶが、集団が協調・団結して正義が暴走することで起こる「利他的懲罰」の危険性を、脳内ホルモンから説明している。 『ヒトは「いじめ」をやめられない』:「学校では、ものの善悪 …