『正論なのに説得力のない人ムチャクチャなのに絶対に議論に勝つ人 正々堂々の詭弁術』

ムチャクチャなタイトルだが、内容はしっかりしている。 筆者は(数学など限られた分野を除いては)正しさは相対的なものであるという観点から、理屈の上に成り立っている議論一般を詭弁とみなす。そして上手な詭弁によって相手を説得す …

『下流社会 新たな階層集団の出現』

能力主義の広がりによって、収入の差はどんどん広がっている。一億総中流時代が終焉し、ごく一部の上流、そして多数の下流が生み出されようとしている。この本では広範な社会調査から、下流に典型的な意識や行動を探り、階層が固定化しな …

『戒名―なぜ死後に名前を変えるのか』

2005年増補新版。仏式の葬儀の中核をなす戒名について歴史的展開、社会的機能、宗教的意味を分析し、今後の展開と対策を考える本。 宗教学者が書いたものなので、戒名の宗教学的意味のところが一番大切だと思うのだが、祖先崇拝一般 …