『正論なのに説得力のない人ムチャクチャなのに絶対に議論に勝つ人 正々堂々の詭弁術』
ムチャクチャなタイトルだが、内容はしっかりしている。 筆者は(数学など限られた分野を除いては)正しさは相対的なものであるという観点から、理屈の上に成り立っている議論一般を詭弁とみなす。そして上手な詭弁によって相手を説得す …
ムチャクチャなタイトルだが、内容はしっかりしている。 筆者は(数学など限られた分野を除いては)正しさは相対的なものであるという観点から、理屈の上に成り立っている議論一般を詭弁とみなす。そして上手な詭弁によって相手を説得す …
人は誰でも誰かを教育したい欲求があるのに、自由を侵すな・強制はいけないという風潮のもと、極度に抑えられてしまっている。しかし行きすぎがいけないのであって、教育自体を否定してはいけない。教育欲を効果的に発揮して、発展性のあ …
世の中にはびこる詭弁をひとつひとつネタにしていく本だというのは思い込みだった。 道徳哲学者による、ウンコ議論(イギリス英語の卑語Bullshitの訳)とは何かという定義の探究であり、実例はほとんどない。真実に無関心でその …
能力主義の広がりによって、収入の差はどんどん広がっている。一億総中流時代が終焉し、ごく一部の上流、そして多数の下流が生み出されようとしている。この本では広範な社会調査から、下流に典型的な意識や行動を探り、階層が固定化しな …
2005年増補新版。仏式の葬儀の中核をなす戒名について歴史的展開、社会的機能、宗教的意味を分析し、今後の展開と対策を考える本。 宗教学者が書いたものなので、戒名の宗教学的意味のところが一番大切だと思うのだが、祖先崇拝一般 …