『心の起源―生物学からの挑戦』

物質世界の中に生物世界が開かれた構造からの類推を手掛かりに、生物世界の中に開かれる心の世界のありようを執拗なほど丹念に追求する。 人間が心の世界をもったのは、記憶によるところが大きいという。本能、刷り込み、条件反射を経て …

『踊るマハーバーラタ 愚かで愛しい物語』

膨大な量の叙事詩マハーバーラタから抜粋。兄の留守中に兄嫁の浮気を監視するよう頼まれた弟が、恥も外聞も捨てて兄嫁の膣の中に小さくなって隠れ、インドラ神の誘惑を退けたという話(ピプラのお話)や、賭博に狂って国を追われた王様を …

『正論なのに説得力のない人ムチャクチャなのに絶対に議論に勝つ人 正々堂々の詭弁術』

ムチャクチャなタイトルだが、内容はしっかりしている。 筆者は(数学など限られた分野を除いては)正しさは相対的なものであるという観点から、理屈の上に成り立っている議論一般を詭弁とみなす。そして上手な詭弁によって相手を説得す …