『心の起源―生物学からの挑戦』
物質世界の中に生物世界が開かれた構造からの類推を手掛かりに、生物世界の中に開かれる心の世界のありようを執拗なほど丹念に追求する。 人間が心の世界をもったのは、記憶によるところが大きいという。本能、刷り込み、条件反射を経て …
物質世界の中に生物世界が開かれた構造からの類推を手掛かりに、生物世界の中に開かれる心の世界のありようを執拗なほど丹念に追求する。 人間が心の世界をもったのは、記憶によるところが大きいという。本能、刷り込み、条件反射を経て …
膨大な量の叙事詩マハーバーラタから抜粋。兄の留守中に兄嫁の浮気を監視するよう頼まれた弟が、恥も外聞も捨てて兄嫁の膣の中に小さくなって隠れ、インドラ神の誘惑を退けたという話(ピプラのお話)や、賭博に狂って国を追われた王様を …
ムチャクチャなタイトルだが、内容はしっかりしている。 筆者は(数学など限られた分野を除いては)正しさは相対的なものであるという観点から、理屈の上に成り立っている議論一般を詭弁とみなす。そして上手な詭弁によって相手を説得す …
人は誰でも誰かを教育したい欲求があるのに、自由を侵すな・強制はいけないという風潮のもと、極度に抑えられてしまっている。しかし行きすぎがいけないのであって、教育自体を否定してはいけない。教育欲を効果的に発揮して、発展性のあ …
世の中にはびこる詭弁をひとつひとつネタにしていく本だというのは思い込みだった。 道徳哲学者による、ウンコ議論(イギリス英語の卑語Bullshitの訳)とは何かという定義の探究であり、実例はほとんどない。真実に無関心でその …