『理性の限界―不可能性・不確定性・不完全性』

社会科学、物理学、論理学の3分野にわたって、合理性に限界があることを分かりやすい対談形式で示す。 単記、上位二者決戦、順位評点、勝ち抜き、総当りなど投票方式によって選ばれるものが変わることから、完全に民主的な社会的決定方 …

『破戒と男色の仏教史』

僧侶が結婚するのは日本では当たり前のようになっているが、世界的に見れば日本と韓国のごく一部にすぎない。そんな日本で仏教ブームといっても、教義的なものが主流で戒律が省みられることは少なかった。しかし持戒は釈尊以来の仏教の伝 …

『仏教の正しい先祖供養―功徳はなぜ廻向できるの?』

仏教は葬儀や法事に関わらないで、生きている人の救済に努めるべきであるという主張がある。先祖供養は中国以来の伝統で儒教によるものであり、インドで生まれたものではないとも言われる。しかしこの本では、インド初期仏教の経典で説か …

『まわりみち極楽論―人生の不安にこたえる』

すぐ最新の物理学とか言ってオカルトに走るのと、どうも他人事のような調子になるのとがピンとこないが、ところどころなるほどと思うこともある。 議論していると、ああも言える、こうも言えるという余裕がなくなってくるのが善くも悪く …